やっと秋めいてきましたかね?
いや、でもまだ日中は34℃前後か...
まぁでも日陰に入ると若干風が爽やかに感じられるようにはなりましたよね?
さてさて前回の予告通り今回は、
「断熱が健康寿命を左右する??」
というお話を。
その前に皆さん、日本人の平均寿命って何歳かご存じですか?
よくは知らないけどなんとなーく高い、高寿命国だと思いませんか?
実際、男性は79.6歳、女性に至ってはなんと86.3歳と他の先進諸国と比べると実際に高いんです。
因みに、
アメリカ77.3歳
イギリス78.2歳
ドイツ78.7歳
フランス79.7歳
中国71.1歳
ね!?高いでしょ?
ですがここで重要なことが...
平均寿命≠健康寿命だということ。
つまり長生きはしてても寝たきりであるとか、要介護状態であるとかではなく、自立して健康な状態での寿命の方が価値高いですよね?
ってことです。
そこで平均健康寿命を同じく先進諸国と比べてみると・・・
日本70.4歳(男性)73.6歳(女性) 平均寿命との差 9.2年(女性の場合12.7年)
アメリカ69.3歳 平均寿命との差 8.0年
イギリス70.6歳 平均寿命との差 7.6年
ドイツ71.8歳 平均寿命との差 6.9年
フランス72歳 平均寿命との差 7.7年
中国64.1歳 平均寿命との差 7.0年
差が縮まりましたよね?
そして健康ではなくなった理由の上位に脳卒中(脳血管疾患)が入っているんですね。
もうお分かりですね。脳卒中が起きやすい場所と言えば?
そう!浴室なのです。つまりはヒートショックが大きな要因ということです。
余談ですが、ヒートショックによる入浴中の心臓機能停止者が最も多い県は香川県で、以下10位までの殆どが西日本地域で起こっています。
※2011年東京都健康長寿医療センター研究所「我が国における入浴中心肺停止状態(CPA)発生の実態」
ヒートショックのメカニズムについては長くなり過ぎるのでここでは割愛しますが、要はお家の中での寒暖差をいかに無くすのかが健康寿命に影響を与える。そしてその対策こそが「断熱」であると言えるということなのです。
というわけで今回は断熱がただ単に快適さや経済効果に留まらず、実は健康にまで影響を与えるのだというお話でした。
次回は更に踏み込んで断熱と結露、アレルギーの話をしたいと思います。
※出展:住まいと健康リノベーション研究所